「ムーミン谷の仲間たち」収録の「目に見えない子」の挿絵 (1963年)
ちょっと遠出して、新鮮な野菜を買いに行った帰り、ショッピングセンターに入るとムーミンの雑貨が陳列されているお店を発見しました。店頭に並んでいるのは色が奇麗でかわいいムーミンに登場するキャラクターが描かれた数々のカップ。
私が気に入ったのは、薄いピンクの地でかわいいワンピースとヘアアクセサリーをつけた女の子が描かれているカップ。でも、顔がないのです。
手に取ると、早速店員さんが説明してくれたました。
その子はニンニ、一緒に住んでいるおばさんにいつも皮肉を言われて、そのために姿がみえなくなってしまいました。
ムーミンママはそんなニンニに洋服とアクセサリーをつくってあげました。
それがこのカップの絵だそうです。
ちょうど、友達の誕生日がせまっていたので、これをプレゼントしようと購入しました。
その後動画をみてみました。
実は子供の時にはあまり好きではなかったムーミンのアニメですが、あらためて観てみると、とても色彩豊かでまたこのお話は、ムーミン谷のひとたち、特にムーミンママがとても優しくて心あたたまりました。
ニンニは最初ムーミン屋敷に来たときは、チリンチリンというはかない鈴の音だけが二ンニの存在をあらわしていました。
でも、ニンニはムーミン屋敷に滞在してあたたかいおもいやりのあるひとたちに囲まれ、徐々に自信を取り戻し姿が見えるようになっていきます。
ムーミンママがニンニのために、夜なべをしてワンピースを作っているシーン、そして「久しぶりに女の子の洋服を作って楽しかったわ」と言うムーミンママ
ニンニのかくれんぼをしていた時に、発する声「わたしは、ここよ!ここにいのるよ!」を聞いたときはジーンときてしまいました。
作者のトーベ・ヤンソンが愛したのは
「自然」「クリエイティビティ」「多様性」そして「自由」です。